お世話になっております。
管理栄養士の長畑です。
すっかり春ですね。毎日にぎやかな満員電車で押しつぶされながら通勤して、ちょっと身体が薄くなった気がします。薄くなってもスマホのようにタフでハイスペックならいいのですが・・・。
さて、今回は先日行った食支援をご紹介します。
進行性の難病のため、徐々に食べたり、飲込んだりが思うようにいかなくなってきた患者様。
本人:「どんどん食べられる物が無くなってきた。食事が楽しくない・・・。」
こんな言葉を聴いたらなんとかしたくなるのが我々、食支援チーム。
話をしていると、料理が好きで、ロールキャベツが得意だったとか・・・。
栄養士:「それ、作りましょう!」
私が本人の手足となって指示をもらいながら一緒に作ることにしました。
本人:「それ、おもろいやん」※関西出身
当日
本人に、レタス・トマト・ひき肉・にんにくの買い出しを頼まれて訪問前に買い出し。
なぜレタス?と思ったら、
本人「レタスの方が火の通りが早いでしょ。」
さすが主婦。
本人の指示のもと調理開始。
キッチンに向かうことすら数年振りではじめは口数が少なかった本人も、徐々に昔の感覚がよみがえり、
本人:「肉はもっとしっかりこねないといかんわ。」
「この料理はバジルがポイントなのよ。」
と、良い顔になっていきます。
完成!
さあ、実食!!
本人:「・・・肉がかたいわ。コネがたらんかったんやない??笑」
笑いながらのダメだし。天邪鬼な本人さん、美味しかったようです。
私たち、一緒に作って下さったヘルパーさんもひとつのテーブルを囲んでいただきました。
とても美味しく、みんないい顔で食べました。
本人:「次はいつ?なにをする?」
楽しみがひとつ見つかったようです。
『食支援』に決まったカタチはありません。
『食』通じてその方や家族を笑顔にする。在宅ならではの食支援でした。